論文発表
- Japanese Journal of Applied Physics Vol.50, 2011, pp091501 (2011年9月20日)
- Structural Characterization of Lead Titanate Film Synthesized by Hydrothermal Method
(二井 裕之、國重 敦弘、中川 浜三、他) - 水熱合成法を用いることにより、120〜180℃の反応温度で多結晶Ti基板上に直接成膜したPbTiO3結晶膜は、XRDによりいずれも正方晶のペロブスカイト構造の単相であることが確認されたが、{001}面の回折ピークは{100}面のピークに比べブロードになっていることが分かった。詳細に解析を行った結果、得られた結晶膜はいずれも結晶性の異なる2つの領域を有しており、結晶性の低い領域はランダム配向であるが、結晶性の高い領域は分極軸であるc軸方向に優先配向して成長するとともに、120℃という低温での成長においても比較的高い結晶性を有していることが分かった。このことから、これら二つの領域の存在が{001}面の回折ピークがブロードであることの原因であると考えられた。
- Polymer, Vol52, 3519, 2011. (2011年7月1日)
- High-sensitivity determination of graft ratio of maleic anhydride-grafted polyolefin by anhydride methylation in supercritical methanol followed by 1H NMR spectroscopy
(宮内 康次 、斎藤 恭一) - 無水マレイン酸がグラフトされたポリオレフィン(MA-g-PO)について、グラフト率の広範囲にわたる定量法が確立された。グラフトMAの超臨界メタノールによるメチル化と1H-NMRを用いた定量を組み合わせることで 0.01wt%(100ppm)のグラフト率定量に成功した。
- ぶんせき 2011, Pages137-141. (2011年3月5日)
- 最近のSEMを用いた微細構造観察 (川元 亨)
- 最近の走査電子顕微鏡(SEM)では、検出器等の進歩にともない低加速電圧での観察が容易になり、目的とするSEM像を得るための条件設定の幅が広がってきた。本稿では、加速電圧の違いによる二次電子像や反射電子像の変化を、電子の検出機構を交えて説明するとともに、カーボン/樹脂複合材料の観察における応用例として、電位コントラストイメージについて紹介した。
学会発表
- 日本分析化学会 中国四国支部宇部地区講演会 (2012年1月25日)
- フーリエ変換赤外分光法による微小領域の分析 (本行 乾一)
- 日本環境変異原学会 第40回大会 (2011年11月21、22日)
- 金属イオンによる変異原性増強作用の検討 (藤井 伸芳、山本 祥太、出石 裕子)
- 数的異常誘発物質によるほ乳類培養細胞の核スエリングと染色体異常の関係に関する検討 (武下 健次)
- 第16回 高分子分析討論会 (2011年10月27日)
- 酸素共存下における高分子材料の加熱発生ガスの高感度分析法 (西村 一夫、本行 乾一)
- 第16回 高分子分析討論会 (2011年10月27日)
- 反応熱分解GC(GC/MS)による高分子量HALSの分析 (石飛 渡、阿部 修、谷岡 力夫)
- 第16回 高分子分析討論会 (2011年10月26日)
- 高分子材料におけるマクロな三次元観察2 (門間 公俊、尾田 傳一、中村 明)
- 第16回 高分子分析討論会 (2011年10月26日)
- ESI-MSスペクトルと密度汎関数法(DFT)によるペンタエリスリトールテトラクリレートへのアルカリカチオンの付加構造解析
(塩見 公江、藤田 陽師*、丸 康充、宮内 康次 / * 宇部興産) - 第72回 応用物理学会学術講演会 (2011年7月1日)
- 水熱合成法によるPbTiO3結晶膜合成と構造評価 (二井 裕之)
- 第60回 高分子学会年次大会 (2011年5月25日)
- 高分子フィルム表面の結晶構造とその異方性 VI (國重 敦弘、川崎 勝、陣田 一也)
- 第67回 学術講演会 (2011年5月15日)
- ハードディスク媒体記録層の粒界層厚みの解析 (松原 徹、目 三千秋、正田 薫)