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M226

STEMトモグラフィによる多孔質アルミナの細孔解析(1)

多孔質アルミナにおける細孔の三次元分布を、電子線トモグラフィ法を用いて可視化し、表面からの細孔の距離や、細孔のサイズ(細孔径)を評価しました。
図1(a)にSTEMトモグラフィによるアルミナ部のセグメンテーションデータを示します。このデータから細孔の分布を求め、図1(b)に示します。さらに、細孔について、表面からの距離やサイズ(細孔径)の分布を求め、図1(c)、(d)にそれぞれ示します。粒子中央付近で表面からの細孔の距離が長くなっているのは、細孔同士が連結した連通孔構造になっているためと考えられます。細孔径については箇所によりバラツキが認められます(細孔のさらなる数値解析は技術資料「STEMトモグラフィによる多孔質アルミナの細孔解析(2)」を参照ください)。

図1(a)アルミナ部、(b)細孔部、(c)表面からの細孔の距離マップ、(d)細孔径のマップ

図1:(a)アルミナ部、(b)細孔部、
(c)表面からの細孔の距離マップ、(d)細孔径のマップ

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