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異物分析:分析例

分析例:ポリエチレンフィルム中の埋没物(簡易断面作製法)

測定手順

  1. 異常部の顕微鏡観察を行い、埋没物の状態を調べます。
  2. 顕微鏡観察下、異常部の断面をミクロトームにより切り出します。
  3. 顕微鏡観察下、手作業により埋没物を掘り出します。
  4. 掘り出し物をダイヤモンドセルに移します。
  5. FT-IR測定(顕微−透過法)を実施します。

埋没物の簡易断面作製過程

写真:埋没物の簡易断面作製過程

埋没物のFT-IRスペクトル

図:埋没物のFT-IRスペクトル

結果

埋没物は「テフロン」と判明いたしました。

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分析例:天然果汁製品中のもやもや状浮遊物

測定手順

図:天然果汁製品中のもやもや状浮遊物
  1. 白色もやもや状浮遊物のサンプリング
  2. 水洗後、乾燥
  3. 乾燥物の顕微鏡観察
  4. 乾燥物のFT-IR測定(顕微−透過法)
  5. スペクトル解析

もやもや状浮遊物のFT-IRスペクトル[顕微−透過法]

図:もやもや状浮遊物のFT-IRスペクトル[顕微−透過法]

結果

もやもや状浮遊物は「カビ」の可能性が高いと思われました。

実証

図:食パンに発生したカビ
  1. もやもや状浮遊物の培養
  2. 培養物(カビ)の光学顕微鏡観察
  3. 食パンカビのFT-IR測定(顕微−透過法)
  4. PE材中の添加剤(脂肪酸アミド)の調査

(1)カビの胞子の確認、(2)IRスペクトルの類似、(3)脂肪酸アミドと異なるIRスペクトルから「カビ」と判明しました。

写真:もやもや状浮遊物の培養物の顕微鏡写真 図:食パンに発生したカビのFT-IRスペクトル[顕微−透過法]
写真:もやもや状浮遊物の培養物の顕微鏡写真 図:食パンに発生したカビのFT-IRスペクトル[顕微−透過法]

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