X119
外部及び内部標準による精密格子定数解析
格子定数の測定は物質の物理定数を知る目的や不純物を入れたことによる物性の変化との関係を調べる目的などに使われています。本研究は、外部標準と内部標準を利用して求められた格子定数における精度の差異を明確にする目的で実施しました。
試料 | ZnO標準試料*1、Si標準試料*1 |
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装置 | 理学電機製 RAD-RX型 広角X線回折装置 |
測定温度 | 25℃ |
下表に解析結果をまとめます.外部標準は小数点以下2〜3桁、内部標準は3〜4桁まで精密化可能であることが判りました。参考として、測定温度近傍でのZnOの熱膨張係数*4を示します。
a | b | |
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PDF*2:36-1451 | 3.24982±0.00009 | 5.20661±0.00015 |
外部標準 | 3.2488 ±0.0006*3 | 5.2087 ±0.0010*3 |
内部標準 | 3.24984±0.00005*3 | 5.20657±0.00008*3 |
(熱膨張係数)*4 | (0.00001)*4 | (0.00002)*4 |
- *1 National Institute of Standards & Technology
- *2 Powder Diffraction File(compiled by the International Centre for Diffraction Data)
- *3 標準偏差は3σにて表示しています。
- *4 JOURNAL OF MATERIAL SCIENCE 35 (2000) 2451-2454