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S524

冷却加熱ステージを用いた球晶成長のデジタル顕微鏡観察

冷却加熱ステージをデジタルマイクロスコープに取付けることにより、温度・雰囲気ガスを制御しながら冷却・加熱過程における試料の変化(溶融・転移・結晶化等)を詳細に観察することが可能となります。

以下に、異なる温度条件で球晶成長させたポリマーについて、偏光観察を行なった事例を示します。

結晶化温度(120℃)

結晶化温度(120℃)
    

結晶化温度(100℃)

結晶化温度(100℃)
溶融温度から結晶化温度に冷却後、10分経過後に撮影

このように、いずれの試料も同じ倍率(500倍)で観察していますが、結晶化温度(冷却温度)の違いにより、球晶のサイズや形状が大きく異なることが、明瞭に観察されていることが分かります。また、球晶観察に用いたキーエンス製のデジタルマイクロスコープ(VHX-6000)は、試料変化の様子をAVI形式の動画ファイルとして、保存することも可能です。

ジャパンハイテック製(10033L)冷却加熱ステージの主な仕様
最大試料サイズ 16mmΦ×1.5mm
測定温度範囲 -190〜600℃
温度精度 ±0.05℃(室温から600℃),±0.2℃(-190℃から室温)
試料室雰囲気 Air,N2,Ar
不適合サンプル 加熱冷却により有毒ガスが発生する試料
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