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S523

深度合成による突起物(とげ)のデジタル顕微鏡観察

試料形状を迅速に観察する手法として、デジタルマイクロスコープが一般的に使用されています。キーエンス製のデジタルマイクロスコープ(VHX-6000)は、被写界深度の制限を越える高低差の大きい試料についても、"深度合成"機能を使うことにより鮮明な画像を得ることができます。

以下に、オオオナモミの果包(いが)の観察事例を紹介します。

図:通常観察(観察倍率:10倍)

図:通常観察(観察倍率:10倍)

     図:通常観察(観察倍率:50倍)

図:通常観察(観察倍率:50倍)

     図:深度合成(観察倍率:50倍)

図:深度合成(観察倍率:50倍)

観察倍率を高くすると被写界深度が浅くなるため、通常観察では、高低差の大きい試料は試料全体にフォーカスを合わすことができません。一方、深度合成を行なった画像は、試料全体にフォーカスが合っていることが分かります。このように、深度合成を使用することで、高低差の大きい試料についても、試料全体が鮮明に観察されるため、試料形状を正確に把握することができます。

深度合成: Z軸(高さ)を移動させながら、フォーカス位置の異なる複数の画像を撮影し、それぞれの画像からフォーカスの合った部分を抽出して1枚の画像に合成
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