S472
SEMによる低加速電圧でのEDSマップ
SEM-EDS測定において、特性X線の発生領域は入射電子の加速電圧によって変化します。加速電圧が低くなると特性X線の発生領域が小さくなることから、EDSマップの空間分解能の向上が期待できます。
試料としてNiOとCoO試薬を混合した粉末を用いました。加速電圧20kVのSEM像を図1(a)に、同一視野のEDSマップを図1(b)に示します。EDSマップはCoを赤、Niを緑として重ねあわせたものです。粒子単位でNiOとCoOが混合している様子が分かります。
次に、同じ視野の加速電圧5kVのSEM像を図2(a)に、EDSマップを図2(b)に示します。加速電圧を下げることにより、SEM像では粒子の表面形状が詳細に観察でき、EDSマップでは空間分解能が向上していることが確認できます。
図1:加速電圧20kV(a)SEM写真、(b)EDSマップ(赤Co、緑Ni) |
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図2:加速電圧5kV(a)SEM写真、(b) EDSマップ(赤Co、緑Ni) |