S343
単層カーボンナノチューブの分散状態観察
単層カーボンナノチューブ(SWCNT、Purified、CNI社製)を、界面活性剤としてコール酸ナトリウムを用いて水中に超音波分散し、その液をマイカ劈開面上に少量滴下して乾燥させ、その表面を原子間力顕微鏡(AFM)で観察した結果を図1に示した。図1のように、コール酸ナトリウム濃度が10〜40mg/mLの範囲でSWCNTが孤立分散でき、40mg/mLの時に長いSWCNTが多く観察される。一方、コール酸ナトリウム濃度が5および60mg/mLの時にはSWCNTがバンドルを形成している。また、SWCNT分散液のラマンスペクトルから求めたG/D比には、コール酸ナトリウム濃度の違いによる大きな変化は認められなかった。
平均直径 | 0.8〜1.2nm |
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長さ | 数百nm〜数μm |
コール酸ナトリウム濃度を変えた時の単層カーボンナノチューブ分散状態の
AFM観察とラマンスペクトル測定結果
図1:単層カーボンナノチューブのラマンスペクトル