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ポリイミドフィルムの固体動的粘弾性測定
高分子材料の物性を把握する上で重要な測定方法の1つとして動的粘弾性測定があります。原理は、試料に周期的な変形(ひずみ)を与え、それによって生じる応力と位相差を検出することで貯蔵弾性率(弾性項)と損失弾性率(粘性項)を求めます。
フィルムやシートは、固体粘弾性測定装置(RSA-G2)を用い、引っ張りモードで測定を行う事ができます。以下にポリイミドフィルムの動的粘弾性測定を引っ張りモードで温度依存性測定を行った結果を次図に示します。
330℃付近のtanδのピークは、主分散(分子構造の主鎖の運動)であり、このピークトップ温度を一般的にガラス転移温度(Tg)の目安にします。
その他のポリマーフィルム・シート・繊維の測定も可能です。
図:ポリイミドフィルムの弾性率とtanδの温度依存性
装置 | 固体粘弾性アナライザー RSA-G2(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製) |
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測定モード | 引っ張り(動的測定) |
昇温速度 | 5℃/min |
周波数 | 1Hz |
ひずみ | 0.2%設定 |
温度範囲 | 室温〜500℃ |
雰囲気 | 窒素気流中 |