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EGA-MS法による樹脂中の添加剤分析

プラスチック成型品には添加剤(有機顔料、可塑剤、酸化防止剤、難燃剤等)が多種、多様に使用されています。これら添加剤分析を行うためには、通常、成型品から添加剤を分離する溶媒抽出等の前処理操作が必要です。試料によっては抽出操作が煩雑で時間を要したり困難な場合があります。そこで、前処理無しで直接分析できるEGA-MSを用いた添加剤成分の分析例を紹介します。

測定例 1:塩ビチューブのEGA-MS測定

図1:トータルイオンクロマトグラム(TIC)

図1:トータルイオンクロマトグラム(TIC)

測定例 2:HDPEのEGA-MS測定

図2:TICと選択イオンクロマトグラム

図2:TICと選択イオンクロマトグラム

試料直接の測定で、塩ビチューブ中の可塑剤(DOP)、HDPE中の酸化防止剤(BHT、Irgafos168、Irganox1076)が定性されています。

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