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P201

PEの酸化誘導時間(OIT)測定

電線の被覆材に使用されているPEは、長時間使用することによって、空気中の酸素で劣化が進みます。このため、酸化劣化を防ぐため各種の酸化防止剤が添加されています。
この添加剤効果をDSCにより酸化誘導時間を測定することで、評価することが出来ます。

測定方法は、窒素中で設定温度まで速やかに昇温した後、酸素ガスに切り替えます。
切り替えた時間から酸化による発熱ピークの立ち上がりまでの時間をOITとします。

下記に測定事例を示します。まず、平衡温度に達した6分後に酸素に切り替え、酸化発熱ピークが発生するまでの時間を読み取ります。

図:PEの酸化誘導時間測定曲線(DSC法)

図:PEの酸化誘導時間測定曲線(DSC法)

その結果、

OIT = 発熱ピークの発生する時間(11.14分)− 酸素に切り替えた時間(6.0分)
  = 5.14分

が求められます。

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