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ガス採取法(Tenax捕集、5L)
装置図
ガス中の有機成分を分析するためのガス採取法の手順を紹介します。左にガスサンプリング装置図を示します。装置は、Tenax捕集管、アダプター、流量計付きポンプから構成され、アダプターからポンプをシリコンチューブで接続します。手順の詳細は下記の通りです。
なお、ガス採取したTenax捕集管は、TCT-GC/MSにて加熱脱着して測定を行います(技術資料「微量有機物の分析(2)」)。
採取法手順
- Tenax捕集管のメクラをはずしてアダプターに取り付ける。
(くびれた部分をアダプター側にする。) - アダプターとポンプのインレット側を3mmφ×2mmφ×2mのシリコンチューブでつなぐ。
- 電源コードをつなぐ。(AC電源 100V)
- ポンプのタイマーを15min(分)に設定する。
- 流量設定(%)を334(cc/min)に仮設定する。
- PowerをONにする。(AUTO/MANUALスイッチがAUTOであることを確認)
- スタートボタン(緑ボタン)を押す。
- Flow(cc/min)の表示値を334cc/minになるように流量設定ダイアルを合わす。
- 以上で自動的に15分後に5Lを採取して停止する。
- 捕集管をアダプターからはずし、メクラをする。
(メクラ蓋を中まで入れ、蓋の両端を持ち、左右にまわして蓋が回らない程度に閉める)
- * Tenax捕集管口は絶対素手でさわらないよう、必ず綿手袋をして作業をする事。
- * アダプターとTenax管を接続する際、漏れがないようしっかり締め付ける。
- * 試料採取中は試料採取場所から離れている事。(周りに人を近づけない事)