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誘導体化を用いたアミノ酸中のヒスタミンの高感度分析
ヒスタミンは、アミノ酸の一種であるヒスチジンからヒスタミン産生菌によって産生され、食品に含まれることがあります。ヒスタミンを多く含む食品の摂取により、アレルギー性の食中毒を起こす事があり、食品中のヒスタミンの分析は重要です。
今回、(株)島津製作所製の超高速液体クロマトグラフ分析装置(UHPLC)であるNexera®での自動前処理機能を用いたプレカラム蛍光誘導体化によるヒスタミン分析を行いました。
自動蛍光誘導体化による分析の利点として以下のような事項があります。
- (1)蛍光誘導体化であるため、共存成分の影響を受けにくく高感度で分析できる
- (2)誘導体化を自動でするため、前処理が簡便、且つ、個人差が出ない
- (3)UHPLCであるため高速分析でき、ヒスタミンやアミノ酸は11分以内で溶出する
ヒスタミンとアミノ酸混合物の測定結果を示します。食品中に含まれる可能性のあるアミノ酸とも分離してヒスタミンを高感度で検出できます。
図:プレカラム蛍光誘導体化によるヒスタミン(1µg/mL)とアミノ酸(0.1µg/mL)の一斉分析結果