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MS/MS分析によるペプチドのアミノ酸配列解析
ペプチドのアミノ酸配列をWaters社製 SYNAPT G2-SによるMS/MS分析にて解析しました。以下に、ロイシンエンケファリンの分析事例を紹介します。ロイシンエンケファリンはオピオイドの一種で、5つのアミノ酸からなるペプチド(Tyr-Gly-Gly-Phe-Leu)です。
図1にMS/MS分析から得られるプロダクトイオンスペクトルを示しました(プレカーサーイオン:m/z 556、プロトン化分子)。検出されるイオンの精密質量や、イオン間の精密質量差より、脱離する中性分子などの分子式が推定できます。これよりC末端から順にLeu(またはIle)、Phe、Gly、Gly、Tyrであることがわかり、Tyr-Gly-Gly-Phe-Leu(またはIle)のアミノ酸配列が推定されます。
このように、MS/MS測定にて、ペプチドのアミノ酸配列を解析することが可能です。
図1:ロイシンエンケファリンのプロダクトイオンスペクトル
図2:ロイシンエンケファリンの構造と想定開裂