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CE/MSによる界面活性剤の定性分析

有機化合物の構造解析手法の一つに質量分析があり、代表的なものとして高速液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)、ガスクロマトグラフィー質量分析(GC/MS)、キャピラリー電気泳動質量分析(CE/MS)があります。

その中でも、CE/MSでは分離機構にイオン性を利用しているため、化合物の質量だけでなく、化合物がどのようなイオン性を有しているかを知ることができます。すなわち、ノニオン性成分より早くカチオン性成分が検出され、遅くアニオン性成分が検出されます。分析例として、種々の構造の界面活性剤をCE/MSにて分析した結果を下図に示します。界面活性剤の種類(カチオン性、アニオン性、ノニオン性、両性)によって検出位置が異なることが分かります。

このように、CE/MSでは化合物の質量だけでなくイオン性も知ることができるため、界面活性剤の構造解析に有効です。

図:界面活性剤のCE/MS測定結果

図:界面活性剤のCE/MS測定結果

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