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ポリ乳酸のD体、L体の比率測定
生分解性プラスチックとして代表的なものにポリ乳酸があります。このポリ乳酸はD体乳酸とL体乳酸から構成されており、その比率(D/L比率)は強度などの樹脂の性質に大きく影響することから、D/L比率の測定が必要です。以下にポリ乳酸を構成している乳酸のD/L比率を求める手法を紹介します。
先ずポリ乳酸を凍結粉砕して粉末状にします。その粉末を1N水酸化ナトリウム水溶液中で還流し、乳酸(モノマー)へ加水分解します。この溶液を中和しHPLCにて分析し(図1参照)、得られた各ピーク面積から乳酸のD/L比率を求めます。なお、本加水分解条件下でD体⇔L体の変化は有意に起こらないことを確認しています。
図1:標準試薬であるD体乳酸とL体乳酸のHPLCクロマトグラム