O424
CE/MSによるイオン液体の分析
イオン液体は陽イオンと陰イオンから構成される塩であり、低蒸気圧、難燃性、高安定性(熱的・化学的・電気的)、導電性等の特徴を持っています。
これらの特徴は従来の有機化合物には無いことから、下記のように様々な分野で実用に向けた研究が進められています。
用途例
- リチウムイオン電池やコンデンサーの溶媒、添加剤
- 有機・無機合成での溶媒
- 潤滑剤
- 帯電防止剤
今回、キャピラリー電気泳動質量分析(CE/MS)を用いたイオン液体の分析を行いました。CE/MSでは、電荷によって化合物を分離して質量分析を行うため、多くの場合で共存成分の多い試料中でも、高極性成分を選択的に検出できます。
測定したイオン液体
陽イオン | 1-ブチル-1-メチルピロリジニウム・・・分子量142 |
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陰イオン | ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド・・・分子量280 |
図:イオン液体のCE/MS測定結果