ポリマー製品の着色原因の一つに、塩基性条件下でのフェノール系酸化防止剤由来着色成分の発生が知られています。そこで、BHT(フェノール系酸化防止剤)から模擬的に着色成分を発生させ、HPLC、LC/MSおよびNMRにて、その着色成分の構造解析を行いました。また同時に得られた無色の副生成物についても解析を行いました。その結果、下記のような化合物が確認されました。