O350
GC、GC/MSを用いるヒドラジンの高感度分析
−ヒトラジンの定量−
ヒドラジンは無水物と一水和物とがあり、用途として無水物はロケット燃料として使用されています。一方、水和物はゴムやプラスチックの発泡剤、水処理剤や医薬品、農薬等の合成原料として利用されています。
測定方法としてヒドラジンをシッフ塩基としGCやGC/MSで分析する方法を示します。
図1にヒドラジン1ppmのGCクロマトグラムを示しました。図1からシッフ塩基に誘導体化することで数10ppbの定量が可能です。
また、図2に誘導体化物のEI-MSスペクトルを示しました。夾雑物の多い試料の場合には、分子量であるm/z=112でGC/MSのSI<で測定することで10ppb程度の定量も可能です。
図1:ヒドラジン(誘導体化物)1ppmのGCクロマトグラム
図2:ヒドラジン(誘導体化物)のEI-MSスペクトル