セルロースナノファイバー（CNF）のSEMおよびSTEM観察

セルロースナノファイバー（CNF）は植物の細胞壁や食物繊維の主成分を微細化したもので、軽量・高強度の複合材料、包装、コーティングなど様々な分野への応用が期待されています。

繊維長が異なる二種類のCNFをSEMおよびSTEM観察しました。繊維長が長いCNF①のSEM像とSTEM像を図1（a）、（b）にそれぞれ示します。長さ80μm以下、直径は20nm弱のものが多く観察されました。

図1：（a）CNF①のSEM像、（b）STEM像

次に、繊維長が短いCNF②のSEM像とSTEM像を図2（a）、（b）にそれぞれ示します。長さ1μm以下のものが多く、試料間で大きく異なります。一方、直径に大きな違いは認められませんでした。

図2：（a）CNF②のSEM像、（b）STEM像