M216
Pt/C 触媒の3D-STEM 観察 -粒径解析-
電子線トモグラフィ法により得られた三次元再構成像を画像解析することで粒子径解析が行えます。図1はPt/C触媒の三次元再構成像です。カーボン担体の周りにPt粒子が存在していることが分かります。三次元再構成像よりPt粒子の領域を選択し、それぞれのPt粒子をラベル化(図2)します。ラベル化したPt粒子の体積より球相当径を算出し、粒子径分布(図3)を求めました。約2nm〜13nmのPt粒子が認められ、平均粒子径が5.6nmと見積もられました。比較のためX線回折法により求めたPt結晶子サイズは、5.7nmであり、非常に近い値を示しました。
図1:Pt/C触媒の三次元再構成像 | 図2:ラベル化されたPt粒子 |
Volume size (x, y, z) = (212, 268, 163) nm
図3:Pt粒子の粒子径分布