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I324

認証標準物質NMIJ CRMの分析 「河川水中の微量元素分析」

分析データの信頼性を確保する方法の1つとして、計量トレーサビリティが確立された標準物質(認証標準物質)を用いた分析精度管理があります。当分析センターでは、認証標準物質を使用し、分析法の妥当性確認を行っています。

その分析事例として、「河川水中の微量元素分析」について紹介をします。

1. 認証標準物質*1の詳細

提供元 (独)産業技術総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ)
CRM No. 7202-b
物質名 河川水
  • *1 認証標準物質(CRM)とは、計量学的に妥当な手順によって値づけされ、値とその不確かさ、計量学的トレーサビリティを記載した認証書が付属している標準物質のこと

2. 分析結果

元素 認証値*2(mg/kg) 分析値*3(mg/kg)
Na 3.64 ± 0.06 3.6
Mg 1.23 ± 0.04 1.2
K 0.833 ± 0.023 0.85
Ca 4.51 ± 0.15 4.4
B 0.0478 ± 0.0009 0.049
Al 0.0170 ± 0.0005 0.018
Fe 0.0298 ± 0.0004 0.029
Cu 0.00988 ± 0.00013 0.010
Zn 0.00983 ± 0.00020 0.0095
Sr 0.0327 ± 0.0006 0.031
  • *2 認証値±拡張不確かさ。95%の信頼性の水準をもつと推定される区分を示す。
  • *3 n=3の平均値。有効数字2桁で表示。

4.まとめ

全ての元素について、認証値とよく一致した分析値を得ることが出来ました。当分析センターの分析結果は、信頼性が確保されていると言えます。今後も引き続き信頼性の高い精確なデータを提供するために、技術レベルの向上に努めていきます。

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