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認証標準物質NMIJ CRMの分析 「河川水中の微量元素分析」
分析データの信頼性を確保する方法の1つとして、計量トレーサビリティが確立された標準物質(認証標準物質)を用いた分析精度管理があります。当分析センターでは、認証標準物質を使用し、分析法の妥当性確認を行っています。
その分析事例として、「河川水中の微量元素分析」について紹介をします。
1. 認証標準物質*1の詳細
提供元 | (独)産業技術総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ) |
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CRM No. | 7202-b |
物質名 | 河川水 |
- *1 認証標準物質(CRM)とは、計量学的に妥当な手順によって値づけされ、値とその不確かさ、計量学的トレーサビリティを記載した認証書が付属している標準物質のこと
2. 分析結果
元素 | 認証値*2(mg/kg) | 分析値*3(mg/kg) | ||
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Na | 3.64 | ± | 0.06 | 3.6 |
Mg | 1.23 | ± | 0.04 | 1.2 |
K | 0.833 | ± | 0.023 | 0.85 |
Ca | 4.51 | ± | 0.15 | 4.4 |
B | 0.0478 | ± | 0.0009 | 0.049 |
Al | 0.0170 | ± | 0.0005 | 0.018 |
Fe | 0.0298 | ± | 0.0004 | 0.029 |
Cu | 0.00988 | ± | 0.00013 | 0.010 |
Zn | 0.00983 | ± | 0.00020 | 0.0095 |
Sr | 0.0327 | ± | 0.0006 | 0.031 |
- *2 認証値±拡張不確かさ。95%の信頼性の水準をもつと推定される区分を示す。
- *3 n=3の平均値。有効数字2桁で表示。
4.まとめ
全ての元素について、認証値とよく一致した分析値を得ることが出来ました。当分析センターの分析結果は、信頼性が確保されていると言えます。今後も引き続き信頼性の高い精確なデータを提供するために、技術レベルの向上に努めていきます。