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Mnの平均価数分析
リチウムイオン二次電池の研究開発において、正極活物質中の平均価数を分析することは、機能発現メカニズムの解明・性能評価・劣化抑制対策を行う上で、非常に重要です。ここでは、試薬のLiMn2O4を用いたMn平均価数の分析を紹介します。
1.分析方法
キレート滴定と酸化還元滴定により全MnとMn3++Mn4+の当量を求め、計算によりMn平均価数を算出します。(JIS G1311-1:2012 フェロマンガン分析方法とJIS M8233:1995マンガン鉱石−活性酸素定量分析に準拠しました。)
2.分析結果とまとめ
滴定によりLiMn2O4のMn平均価数を精確に分析することが出来ました。この分析技術は、他の材料にも応用可能で、現在、新規技術の開発に取り組んでいます。
表1:LiMn2O4の分析結果*
* LiMn2O4は、Sigma-Aldrich製のelectrochemical gradeを用いました。