I283
HR-ICP-MS法(有機溶媒直接導入測定)による有機溶媒中のシリコンの定量分析
有機溶媒に含まれる微量SiをHR-ICP-MS法により分析した事例を紹介します。
分析試料としてN-メチルピロリジノン(NMP)を用いました。NMPをHR-ICP-MSで直接測定することでppbレベルの分析が可能になりました。炭素、窒素由来の分子イオンの干渉スペクトルを分離するため、装置分解能を4000に設定して測定しました。
図1にSiのマススペクトル、図2にNMPベースの検量線を示しました。
図1:Siの高分解能スペクトル
図2:NMPにSiを添加した検量線