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F081

ASAP(大気圧固体試料プローブ)による臭素系難燃剤の分析

臭素系難燃剤は、難溶解性のものが多いため、GC-MSやGCで定性することが困難です。このような場合、ASAP-MS(ASAP:Atmospheric Pressure Solid Analysis Probe)による分析が有効です。

ASAP法とは、大気圧イオン化を用いて試料中の有機成分を直接、分析する手法であり、試料を溶解する必要がありません。

有機溶媒に溶解しないデカブロモジフェニルエタンをASAPにより、定性分析した結果を図1に示しました。

標準試料のマススペクトルから分子量である971.2のイオンが検出され、試料中に存在するデカブロモジフェニルエタンの分析が可能であることが示されました。


図1:デカブロモジフェニルエタンのマススペクトル

図1:デカブロモジフェニルエタンのマススペクトル

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