F058
IRイメージング法による微小異物の分析(1)
微小異物の分析では、顕微FT-IR法が一般に用いられます。ただし、10μm以下のサイズでは赤外光が弱くなり、スペクトルを得ることが出来ません。この場合、下記の装置を用いた、イメージング法が有効です。
装置 | Agilent technologies FTS7000e |
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クリスタル | ゲルマニウム |
測定範囲 | 900cm-1〜4,000cm-1 |
この装置では、1ピクセルのサイズ約1.4μm角の検出器が、32×32の面で装備されておりそれぞれの検出器からスペクトルを得ることができます。
写真(下写真)に示した、長さが数十μm、幅が約2μmの繊維状異物を、イメージング法により分析しました。
サイズが小さいため、S/N比が悪いスペクトルになっていますが、カビであることが明らかとなりました。
繊維状異物 | 図1:イメージング法による測定結果 |