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F049

EGA-MSによる無機物の加熱発生ガス分析

加熱発生ガス-質量分析法(Evolved Gas Analysis - Mass Spectrometry: EGA-MS)では、試料を昇温加熱した際に発生するガスについて、その発生状況(温度依存性)を調べることが出来ます。

例として、酸化マグネシウム(MgO)の分析事例を紹介します。MgOは、空気中に放置すると、空気中のH2OとCO2を吸収し、徐々にヒドロキシ炭酸マグネシウムに変化します。この空気中に放置したMgO(ヒドロキシ炭酸マグネシウムを含むと推定)について、EGA-MSにてH2OやCO2の発生状況を調べました(図)。

H2OやCO2の発生状況を調べる

図:空気中に放置したMgOのEGA-MS分析結果

以上のように、EGA-MSにより無機物から発生するH2OやCO2の発生状況を調べることが出来ます。

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