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C008

分光光度計による固体材料表面の正反射率測定

1.反射率測定について

固体材料表面における光の反射は、材料表面の艶、粗さによって正反射率が変化します。材料表面が鏡面に近ければ反射光の散乱が弱いため、正反射光が強くなります。表面が粗ければ反射光の散乱が強いため、正反射光は弱くなります。

図1:固体試料の正反射率測定

図1:固体試料の正反射率測定

2.アルミホイルの正反射測定

分光光度計に絶対反射率測定ユニットを取り付け、アルミホイルの外側(光沢のある面)と内側(光沢の無い面)の正反射率測定を行ったスペクトルを図2に示します。

図1:アルミホイルの正反射率スペクトル(5°入射)

図2:アルミホイルの正反射率スペクトル(5°入射)

アルミホイルの外側(光沢のある面)の正反射率は、内側(光沢の無い面)と比較して30〜45%高い値を示しました。

3.絶対反射率測定ユニット ARSN-917型の主な仕様

入射(試料)、検出器ステージの角度範囲 絶対反射率測定 5〜85°
透過率測定   0〜90°
入射(試料)ステージ角度の設定 0.1°ステップ
検出器ステージ角度の設定 1°ステップ
測定波長範囲 250〜2000nm
試料の大きさ
  • 入射0〜60°最小20(H)×20(W)×1(D)mm
  • 最大70(H)×100(W)×10(D)mm
  • 入射0〜85°最小30(H)×30(W)×1(D)mm
  • 最大70(H)×100(W)×10(D)mm
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