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B108

多孔質体の細孔径分布評価

多孔質体の細孔径分布を測定する方法として、水銀圧入法とガス吸着法が広く利用されています。これらの方法はIUPAC(国際純正および応用化学連合)の細孔の分類で見ると、水銀圧入法ではマクロ細孔およびメソ細孔の一部が、ガス吸着法ではメソ細孔とミクロ細孔を測定することができます(図1:IUPAC分類による細孔の大きさと各測定法の測定範囲参照)。多孔質体の中にはマクロ細孔からミクロ細孔まで有するものも少なくなく広範囲の細孔を評価する必要もあります。

今回、多孔質の球状ゼオライトを用いて水銀圧入法とガス吸着法で細孔径分布を測定し、測定結果を結合してマクロ細孔からミクロ細孔までの評価を行いました。この結果より、0.9nm付近に多くのミクロ細孔、3.4nm付近のメソ細孔、0.16μmと0.6μm付近のマクロ細孔が存在していることがわかります(図2)。

図1:IUPAC分類による細孔の大きさと各測定法の測定範囲

図1:IUPAC分類による細孔の大きさと各測定法の測定範囲

図2:ゼオライトの細孔径分布解析(ガス吸着法(DFT法)と水銀圧入法の統合)

図2:ゼオライトの細孔径分布解析(ガス吸着法(DFT法)と水銀圧入法の統合)

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