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エームス試験に使用する菌株について
エームス試験に使用する菌株の紹介
エームス試験に用いる5菌株は、変異型、膜透過性、菌種などが異なっており、様々な変異原性物質の評価が可能になっております。
菌株 | 変異型 *1 | アミノ酸 要求性 *2 |
膜変異性 (rfa) |
薬剤耐性 (アンピシリン) |
紫外線 感受性 |
菌種 |
---|---|---|---|---|---|---|
TA98 | フレーム シフト型 |
His (ヒスチジン) |
○ | ○ | ○ | ネズミチフス菌 |
TA1537 | His | ○ | × | ○ | ネズミチフス菌 | |
TA100 | 塩基対 置換型 |
His | ○ | ○ | ○ | ネズミチフス菌 |
TA1535 | His | ○ | × | ○ | ネズミチフス菌 | |
WP2uvrA *3 | Trp (トリプトファン) |
× | × | ○ | 大腸菌 |
*1 TA98、TA1537はDNAの塩基を欠失させ以降の配列をずらす(シフトする)事で、TA100、TA1535、WP2uvrA はDNAの塩基を異なるものに置換する事で変異しており、各突然変異パターンに対応しています。
*2 (アミノ酸要求性)Ames試験菌株は、特定のアミノ酸(His or Trp)存在下でしか増殖できません。
*3 WP2uvrA/pKM101 菌株も使用可能です。
- 簡易試験は、通常TA98とTA100を用いて試験を行います。
- 変則的な試験(特定菌種指定、3または4菌株で試験等)を実施したい場合などございましたら営業にお申し付けください。
- His及びTrp含有の被験物質におきましてはエームス試験が困難な場合がございます。その場合の代替試験として弊社ではumu試験を取り扱っております。