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SE140

エームス試験に使用する菌株について

エームス試験に使用する菌株の紹介

エームス試験に用いる5菌株は、変異型、膜透過性、菌種などが異なっており、様々な変異原性物質の評価が可能になっております。

表1:エームス試験用菌株
菌株 変異型 *1 アミノ酸
要求性 *2
膜変異性
(rfa)
薬剤耐性
(アンピシリン)
紫外線
感受性
菌種
TA98 フレーム
シフト型
His
(ヒスチジン)
ネズミチフス菌
TA1537 His × ネズミチフス菌
TA100 塩基対
置換型
His ネズミチフス菌
TA1535 His × ネズミチフス菌
WP2uvrA *3 Trp
(トリプトファン)
× × 大腸菌

*1 TA98、TA1537はDNAの塩基を欠失させ以降の配列をずらす(シフトする)事で、TA100、TA1535、WP2uvrA はDNAの塩基を異なるものに置換する事で変異しており、各突然変異パターンに対応しています。

*2 (アミノ酸要求性)Ames試験菌株は、特定のアミノ酸(His or Trp)存在下でしか増殖できません。

*3 WP2uvrA/pKM101 菌株も使用可能です。

  • 簡易試験は、通常TA98とTA100を用いて試験を行います。
  • 変則的な試験(特定菌種指定、3または4菌株で試験等)を実施したい場合などございましたら営業にお申し付けください。
  • His及びTrp含有の被験物質におきましてはエームス試験が困難な場合がございます。その場合の代替試験として弊社ではumu試験を取り扱っております。
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