HOME > 分析対象 > ライフサイエンス > 安全性評価 > 安全性試験
SE081

エームス試験方法の紹介

エームス試験は、化学物質の遺伝毒性を調べる代表的な試験であり、化学物質の発癌性を予測するために世界中で用いられています。試験手法にいくつかのバリエーションがあり、ここで紹介いたします。当社では、これらの試験方法を実施しております。

プレインキュベーション法

図の試験手順のように、被験物質溶液、テスト菌液および緩衝液又はS9 mixを混合後、最小グルコース寒天平板培地(プレート)に重層する前に37℃で20分間振盪します。安衛法対応試験は、原則本法を採用します*1

プレート法

図の手順からプレインキュベーションを除きます。試験操作が簡便になりますが、感度が被験物質によってプレインキュベーション法より劣ることがあります。

改良プレインキュベーション法

沸点が40〜70℃の化合物に適用しています。気化した被験物質の散失、相互汚染を防ぐために、試験管を密栓してプレインキュベートしたりプレートを用量別にポリ袋に包んで培養したりするなど、操作に手間を加えています。

*1 微生物を用いる変異原性試験の具体的手法及び試験結果の評価方法について
(基安化発0406第2号令和2年4月6日)

エームス試験の手順

図:エームス試験の手順

前のページに戻るこのページのトップへ