SE038
Ames試験に適用可能な溶媒について
Ames試験では、被験物質を複数の濃度段階に調製して試験系に添加します。この際、被験物質は、適切な溶媒を用いて溶解又は懸濁して試験に供試します。溶媒は、被験物質の溶解性、安定性、懸濁の場合は懸濁液の均一性などを基にして選択されますが、溶媒自身の毒性や変異原性も考慮して選択されます。
下表に現在、弊社で使用可能な溶媒の種類と調製濃度(最高用量)を記載しました。基本的には、水、ジメチルスルホキシド(DMSO)を第一選択溶媒とし、いずれにも不溶な場合には、化学的性質を考慮しながら他の溶媒の検討を行ないます。
当試験施設にて使用可能であることが確認されている溶媒と試験条件
溶媒名 | 調製濃度 (最高用量) (mg/mL) |
最大添加量 (μL/tube) |
---|---|---|
水 | 50 | 100 |
ジメチルスルホキシド(DMSO) | 50 | 100 |
アセトン | 100 | 50 |
ジメチルホルムアミド(DMF)* | 100 | 50 |
THF | 100 | 50 |
エタノール | 100 | 50 |
メタノール | 100 | 50 |
N-メチルピロリドン | 100 | 50 |
アセトニトリル | 200 | 25 |
* | 細胞を用いる変異原性試験においては陽性との報告もありますが、Ames試験においては陰性で、試験での使用に問題はありません。 |