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SE018

一般細菌と従属栄養細菌と全菌数

「一般細菌」と「従属栄養細菌」は水中細菌の測定項目です。培地、培養温度、培養期間の違いから、一般細菌は比較的増殖が早い一部の細菌しか検出できませんが、従属栄養細菌は増殖の遅い細菌も検出できるので、試料水中の幅広い細菌の検出に向いています。しかし、培養期間が前者は2日なのに比べ、後者は5〜7日かかるため、迅速性に欠ける問題があります。一方、近年の研究では、環境中には培養できない多数の菌が存在することが明らかになり、全菌数を測定する最も簡便な方法として、蛍光色素で微生物の核酸を特異的に染色し蛍光顕微鏡にて直接微生物を観察・計測する方法すなわち「蛍光顕微鏡による全菌数測定」も用いられます。

弊社においてこれら3者の方法にて同一の試料を測定した実施例をご紹介いたします(表、図参照)。「従属栄養細菌」と「全菌数測定」との間には高い相関が見られたのに対し、「一般細菌」は相関が有りませんでした。

表1:試料の菌数測定結果
試料 全菌数
(蛍光顕微鏡分析)
従属栄養細菌
(培養法)
一般細菌
(培養法)
A 330 80 0
B 370 50 0
C 2,400 940 140
D 2,600 1,200 54
E 170,000 180,000 150,000

                               数値単位:個/ml

図1:全菌数と従属栄養細菌の関係

図1:全菌数と従属栄養細菌の関係

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