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オージェによる有機EL膜の分析
走査型オージェ電子分光法(SAM)による有機物の分析は、一般に試料帯電(チャージアップ)が強く生じるため、非常に困難です。しかし、有機EL膜(図1参照)のように、平坦な有機薄膜の場合は、試料を傾斜することでチャージアップなしに測定が可能です。ここでは、有機EL膜の深さ方向分析を行った例を図2に紹介します。
図1:有機EL素子の構造
EL膜のデプスプロファイル測定より、EL膜は多層構造になっていることが分かります。
図2:有機EL素子多層膜のオージェ電子分光法によるデプスプロファイル測定