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P220

共重合体の連鎖分布
−TPOのコモノマー種類、含量(シーケンス解析)−

オレフィン系ポリマー等の共重合体はモノマー連鎖分布(モノマーシーケンス、図1)によって結晶化度等の高次構造が決定されます。この高次構造の差異が、加工性、剛性(柔軟性)、透明性、衝撃強度といった諸物性を左右します。モノマーシーケンスを制御することで、用途に対応した各種グレードのポリマーが製造されています。13C-NMR法を用いて共重合体種の定性およびモノマーシーケンス分率(mol)、モノマー組成比(mol%、wt%)等の定量分析が可能です(図2)。

図1:モノマーシーケンス(エチレン:E-ヘキセン:H)

図1:モノマーシーケンス(エチレン:E-ヘキセン:H)

図2:エチレン:E-ヘキセン:Hの13C-NMRスペクトルとモノマーシーケンス分率(mol)等定量結果

図2:エチレン:E-ヘキセン:Hの13C-NMRスペクトルとモノマーシーケンス分率(mol)等定量結果

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