O9903
HPLC(ELSD)市販オリーブオイル中の中性脂質分析
オリーブオイルの主成分は中性脂質(トリグリセリド)ですが、その化学構造からUV吸収帯は短波長側にあります。中性脂質についてUV/Vis検出器によるHPLC分析を行うにはUV吸収の短波長領域で検出する必要がありますが、UV短波長領域での測定のため移動相の影響(特にグラジェント測定時のベースラインの変動)を受けやすくなります。光散乱検出法(ELSD)では、移動相を気化し系外に除去するため移動相の影響が無くなり、系内に残った物質の粒子に光が当たった際に生じる散乱光を検出するため、UV吸収の無い物質の高感度検出に有効です。
図:市販オリーブオイルのHPLCクロマトグラム(ELSD)