HOME > 分析対象 > ライフサイエンス > 食品・健康食品
O456

ヒアルロン酸のHPLCによる定量分析

ヒアルロン酸は多糖類の一種で、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸の二糖単位が連結した構造を有しています。ヒアルロン酸は、生体内では様々な役割を担っているため、化粧品や機能性食品に使用されています。通常、ヒアルロン酸の定量は酵素処理などで単糖に分解して実施されることが多いですが、操作が煩雑となったり、共存成分の影響を受けたりすることがあります。

今回、簡便なヒアルロン酸の定量方法として高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた手法を紹介します。この手法を用いますと、試料を適当な濃度に調製してHPLC測定を行うだけでヒアルロン酸の定量が可能となります。また、共存成分も分析時にヒアルロン酸と分離されるため、共存成分の影響を受けにくいです。なお、検出にはUV吸収を持たない化合物を高感度に検出できる蒸発型光散乱検出器(ELSD)を用いました。

図1:試薬ヒアルロン酸ナトリウムのHPLCクロマトグラム(100μg/mL)

図1:試薬ヒアルロン酸ナトリウムのHPLCクロマトグラム(100μg/mL)

前のページに戻るこのページのトップへ