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O363

SPME法によるコーヒー香気成分の分析
−コーヒーの香気成分分析−

SPME法(固相マイクロ抽出法)は有機微量分析における濃縮法としてHS(Head Space)-GC-MSやTCT(Thermal-desorption cold-trap injector)-GC-MSとならび、近年、注目されています。

SPME法の特徴としては、(1)ppt〜ppb濃度の低濃度サンプルの測定が可能、(2)必要サンプルは極微量、(3)高価な装置が不要、(4)短時間での抽出が可能等があげられます。

ここでは、コーヒー香気成分の定性分析結果を示します。モカコーヒーの香気成分を室温にて、15分間、SPME法により抽出した時のGC-MS TICクロマトグラムを図1に示しました。分析の結果、Head Space法では検出困難なアセトアルデヒド、アセトン、メチルフラン、ピリジン、ピラジン類、ヒドロキシメチルフラン等多数の化合物が検出されました。

図1:コーヒー香気成分のSPME-GC-MS TICクロマトグラム

図1:コーヒー香気成分のSPME-GC-MS TICクロマトグラム

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