O1204
ガスクロマトグラフ(GC:Gas Chromatograph)
1. 特徴
- 多成分の混合物を単一の成分に分離する手法の一つで、移動相に気体を用います。
- 定量分析ができます。
2. 原理、概略図
ガスクロマトグラフ(GC)は、移動相にヘリウムや窒素等の不活性ガスを用います。試料溶液中に含まれる化合物を固定相(カラム)との親和性(保持力)の違いにより分離し、各種検出器で測定する装置です。化合物の保持時間から物質を推定し、その検出量を基にして定量を行ないます。
図1:装置写真 | 図2:装置構成図 |
3. 性能と仕様
キャピラリーカラム | 無極性、微極性、中極性、高極性等 |
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検出器 | FID(水素炎イオン化検出器)、TCD(熱伝導度検出器)、AED(原子発光検出器) |
キャリアガス | ヘリウム、窒素(FIDのみ対応) |
4. 試料の形状、サイズ
対象試料 | 溶液試料、有機溶媒に溶解する固体・液体試料 |
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試料量 | 溶液試料の場合は1%溶液で500μL以上 固体・液体試料は100μg以上 |
5. 分析依頼時の留意点
- 熱的に不安定な化合物は、GC分析に適しません。
- 試料に関する情報(溶解性、酸性度など)の提供をお願いします。
6. 測定データ例
1. 誘導体化ヒドラジンのGCクロマトグラム(技術資料:「GC、GC/MSを用いるヒドラジンの高感度分析」)
2. 光学異性体の分割(カラム:シクロデキストリンコーティングカラム)
7. 適用例
- 洗浄液の成分分析
- 溶液中の微量不純物分析
- 材料の純度評価
- デバイス材料の定量分析
- 薬液中の添加剤定量分析