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I378

IC/ICP-MSによるSeの価数別分析

環境水中の無機Seは亜セレン酸(SeO32-)とセレン酸(SeO42-)の形態で存在しています。排水処理においては、実用的な除去技術が確立しておらず、特にSe(Y)の除去が困難とされています。このような問題を解決するためにも、価数別定量分析が必要です。

今回、イオンクロマトグラフ法(IC)と誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)を接続し(IC/ICP-MS)、Se(W)とSe(Y)の価数別分析の検討を行いました。その結果、検量線はSe(W)、Se(Y)とも良好な直性線を得られました(定量下限1ppb)。分析スペクトルを図1に、Se(W)とSe(Y)の検量線を図2に示します。

図1:Seとしてそれぞれ20ppbのSe(W)、Se(Y)スペクトル

図1:Seとしてそれぞれ20ppbのSe(W)、Se(Y)スペクトル

図2:Se(W)、Se(Y)の検量線

図2:Se(W)、Se(Y)の検量線

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