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I376

イオンクロマトグラフ(IC)による酢酸イオンの分析

イオンクロマトグラフ法(IC)による酢酸の分析は、簡便な操作で迅速に高感度分析(定量下限値10ppb)が可能です。しかし、ICの分析条件(分離モード・分離条件)によっては、酢酸イオンのピークの保持時間付近に乳酸イオンやグリコール酸イオンなどのピークが近接して検出され分離が不十分となるため、分析が難しいイオンの一つです。今回、水溶液中の酢酸イオンの分析法の検討を行い、分離モードと検出法の特徴をまとめたので紹介します。

表:分離モードと検出法の特徴
分離モード - 検出法 特徴
1.イオン交換 - 電気伝導度検出器 高感度ですが、乳酸やグリコール酸イオンなどの影響を受け易いです。
2.イオン交換 - 質量分析計 高分離ですが、他成分のプロダクトイオンの影響を受ける場合があります。また、電気伝導度検出器より低感度です。
3.イオン排除 - 電気伝導度検出器 他成分の影響を受け難いですが、ノイズが大きく低感度です。
各種分析条件によるクロマトグラフの違い
図:各種分析条件によるクロマトグラフの違い
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