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認証標準物質NMIJ CRMの分析 「メカジキ魚肉粉末中の元素分析」
分析データの信頼性を確保する方法の1つとして、計量トレーサビリティが確立された標準物質(認証標準物質)を用いた分析精度管理があります。当分析センターでは、認証標準物質を使用し、分析法の妥当性確認を行っています。
その分析事例として、「メカジキ魚肉粉末中の元素分析」について紹介をします。
1.認証標準物質*1の詳細
提供元 | (独)産業技術総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ) |
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CRM No. | 7403-a |
物質名 | メカジキ魚肉粉末 |
*1 | 認証標準物質(CRM)とは、計量学的に妥当な手順によって値づけされ、値とその不確かさ、
計量学的トレーサビリティを 記載した認証書が付属している標準物質のこと |
2.分析結果
元素 | Na (g/kg) |
Mg (g/kg) |
P (g/kg) |
K (g/kg) |
Ca (g/kg) |
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認証値*2 | 3.57±0.12 | 1.58±0.04 | 14.5±0.4 | 26.3±1.1 | 0.189±0.009 |
当社分析値*3 | 3.52 | 1.60 | 14.4 | 25.9 | 0.191 |
Zスコア | 0.8 | -1.0 | 0.5 | 0.7 | -0.4 |
分析方法*4 | ICP-AES | ICP-AES | ICP-AES | ICP-AES | ICP-AES |
*2 | 認証値±拡張不確かさ | |
*3 | n=3の平均値 | |
*4 | 前処理は全て開放系酸分解で実施 |
3.Zスコア
正規分布を用いる統計学的検定法で、分析値と認証値が統計学的に 有意に異なるかを検定する方法です。下記の式(1)から算出されます。
Zスコア=(分析値−認証値)/標準不確かさ・・・(1)
4.まとめ
全ての元素について、Zスコアの評価基準で「|Z|≦2 満足」の結果を得ることが出来ました。当分析センターの分析結果は、信頼性が確保されていると言えます。今後も引き続き信頼性の高い精確なデータを提供するために、技術レベルの向上に努めていきます。