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被験物質調査書記入時の注意点について
① 被験物質の名称(IUPAC命名法による)
“IUPAC命名法による”と指示があることから、英名(例:Benzene)で記入されることがありますが、安衛法、化審法届出のためにご依頼の場合には、和名(例:ベンゼン)でご記入ください。安衛法、化審法届出様式には和名で表記する必要があります。
なお、医薬GLPのみ、あるいはOECD-GLPのみの場合(安衛法GLP、化審法GLPに対応しない場合)は、英名での記入でもかまいません。
② 試験に供する新規化学物質の純度(%)
原則として90%以上の値をご記入ください。
被験物質の純度が90%に満たない場合は、例えば、被験物質を、化合物Aと化合物Bと化合物Cの混合物という形とし、その合計を90%以上として、その値を記入していただくことになります。
なお、被験物質が水、DMSO、アセトンその他Ames試験で使用できる溶媒の溶液である場合には、被験物質溶液調製時にその溶媒を使用することにより、90%に満たない純度でも試験を実施できます。
③ 常温における性状
最低限、“固体”あるいは“液体”はご記入ください。
それ以外にも、できれば、色や、固体であればその形状をご記入ください。
記入例
白色固体、赤色粉末、白色結晶、白から薄黄色の粉末、橙色粉体
無色透明液体、無色液体、黄色液体、淡黄色液体、黄色〜橙色液体
④ 加水分解性の有・無と水の溶媒中の安定性
安定性の欄に、加水分解性の有・無を記入する箇所がありますが、“加水分解性・有”の場合は、溶媒に対する溶解度等の、水の溶媒中の安定性は“不安定”となります。“加水分解性・有”の場合は、当欄は“不安定”とご記入ください。
初めて被験物質調査書を記入いただく場合などは、どのように記入すべきか分かりづらいことと存じます。上記以外にも、ご記入の際、ご不明の点がございましたら、お問い合わせください。