SE087
カールフィッシャー法による水分測定(Q&A:よくある質問)
Q)試料量はどのくらい必要ですか?
- A)
- カールフィッシャー法(電量滴定)による水分測定において、高精度の結果を得るためには100〜500μgの水分検出量が必要です。最適条件下では10μgの水分を検出することができますが、その場合、再現性が悪くなります。下表に水分レベルに応じた必要試料量の目安(早見表)を示します。
試料中の水分レベル 必要試料量 水分検出量 (ppm) (%) (g) (μg) 1 0.0001 500 500 10 0.001 50 500 100 0.01 5 500 1000 0.1 0.5 500 10000 1 0.05 500 100000 10 0.005 500 通常、水分レベルが未知の場合には、先ず少量で水分レベルを把握し、その後、最適な試料量で測定します。高精度の結果を得るためには、試料量は可能な限り多めに提供して頂くのが望ましいです。
Q)間接蒸発法(気化法)での加熱温度は最高何度まで上げられますか?
- A)
- 最高300℃です。
Q)間接蒸発法(気化法)の試料ボートの大きさはどのくらいですか?
- A)
- 下図に示した通りです。