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O2201

液体クロマトグラフトリプル四重極型質量分析計(質量分析部:Xevo TQ-XS型)

1. 形式

質量分離部 Xevo TQ-XS(Waters製)
液体クロマトグラフ部 ACQUITY Premier(Waters製)

2. 特徴

  • 多成分を含む混合試料をLCで分離し、各成分について分子量情報を得ることができます。
  • 質量分離部はトリプル四重極型のため、高感度な定量分析が可能です。
  • 液体クロマトグラフ部は低吸着なイナート仕様であり、金属吸着の影響を受けやすい化合物にも有効です。

3. 原理

装置外観

液体クロマトグラフによって分離された各成分は、イオン源でイオン化され、四重極質量分離部へ導かれます。
選択したイオンのみ四重極質量分離部を通過させモニターすることで、高感度な定量分析が可能です。

4. 主な性能

イオン化法 ESI、APCI、ESCi®*
質量範囲 m/z 20〜2,000
測定手法 フルスキャン、SIM、SRM、ニュートラルロススキャン等
直線性 検出下限値から最大6桁のダイナミックレンジ(化合物により異なります)
感度 レセルピン1pgのS/Nは500,000:1(オンカラム、ESI+、SRMにて)

*ESIプローブとAPCIコロナニードルを使用し、ESIとAPCIの測定を同時にできる機能

5. 分析依頼時の留意点

有機溶媒または水に可溶な試料が分析可能です。
LC移動相に不揮発性の無機塩(Na、K、リン酸など)や腐食性の酸は使用できません。

6. 分析例

  • 医薬品中不純物の高感度定量分析(ニトロソアミン等)
  • 薬物動態の高感度定量分析(血中濃度)
  • 添加剤の高感度定量分析
  • 食品中微量成分の高感度定量分析

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