O1803
核磁気共鳴装置(Cryo Probe付属)
1. メーカー・型式
ブルカー・ジャパン社製 AVANCE NEO 600型NMR(NMR本体)
ブルカー・ジャパン社製 5mm DCH 600MHz Z-Gradient(Cryo Probe)
2. 概要
有機化合物の主要構成元素である水素や炭素等の原子核は、小さい磁石の性質を持っており、静磁場下にてラジオ波を照射すると共鳴が起きます。この共鳴現象を核磁気共鳴(Nuclear Magnetic Resonance、略して NMR)と呼びます。このNMR で得られたスペクトルを解析することで、有機化合物全般の構造解析、組成分析、定量分析が出来ます。
また本装置は、高感度なCryo Probeを付属しており、広く普及している一般的なNMR※の約15倍(13C)の感度を有しています(1Hは約6倍)。そのため、微量成分の分析やINADEQUATE測定等の感度を必要とする測定に適しています。
※ : 400MHz NMR(通常のプローブ)
3. 仕様
基本磁場 | 14.09T(1H / 600MHz) |
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測定核 | 1H、13C |
感度 |
≧3200:1 (1H、0.1%エチルベンゼン) ≧3000:1 (13C、ASTM) |
測定温度 | 室温〜125℃ |
4. 測定法
一次元測定 | 1H、13C、DEPT等、差NOE等 |
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二次元測定 | COSY、HSQC、HMBC、NOESY等 |
5. 分析依頼試料
対象 | 重溶媒に溶解する成分 |
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量(目安) | 0.1mg以上(1H)、1mg以上(13C) |
留意点 | 磁性を有する成分(Fe、Ni、Cu等)を含む場合、良好なスペクトルが得られない可能性があります。 |
6. 応用分野・分析例
- 医薬品、天然抽出物等の有機化合物の構造解析
- 有機化合物の定量分析
- 医薬品等の確認試験、純度試験
- ポリマーの分析(組成、末端基)
- 界面活性剤の分析