O1502
ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)
1. メーカー・型式
Agilent Technologies社製 5977型
2. 原理・特徴
ガスクロマトグラフによって分離された各成分は、イオン源で熱電子によってイオン化され、その一部は分解してフラグメントイオンとなります。これらは四重極MS部にて質量分離して検出されます。
3. 性能・仕様
写真:装置の概観
イオン化法 | EI、PCI、NCI |
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質量範囲 | m/z 20〜1,050 |
感度 | EI Scan S/N>1,500 (1pg、オクタフルオロナフタレン) |
多機能オートサンプラー | ゲステル製MPS2 (液体、ヘッドスペース、SPME対応) |
4. 測定試料
対象試料 | 有機物(液体、固体)および気体 |
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試料量 | 数ml、数mg |
5. 分析依頼時の留意点
- 熱によって分解する試料は測定できません
- 極性が高い成分は、測定が困難な場合があります
6. 応用分野
- 有機材料の分子量決定・構造解析
- 農薬、医薬品等の不純物の分子量決定・構造解析
- 有機合成反応液の組成分析
7. 適用例
アルキルアルコール混合サンプルの測定を実施しました。ピークAは検索結果からブタンジオールであることがわかります。
図1:サンプルのTICクロマトグラム
図2:ピークAのマススペクトル(上)と検索結果(下)