HOME > 分析機能(装置) > 有機分析
O1205

高速液体クロマトグラフ

1. 特 徴

  1. 多成分の混合物を単一の成分に分離する装置の一つで、移動相に液体を用います。
  2. ガスクロマトグラフ(GC)分析が困難な熱に弱い、不揮発性試料に用いられます。
  3. 定量分析ができます。

2. 原理・概略図

液体クロマトグラフ(HPLC)は、移動相に液体を用いるクロマトグラフです。試料溶液中に含まれる化合物と固定相(カラム)との親和性(保持力)の違いにより各化合物を分離し、各種検出器で測定する装置です。化合物の保持時間から物質を推定し、その検出量を基にして定量を行ないます。

図1:装置写真      図2:装置構成図
図1:装置写真   図2:装置構成図

3. 性能・仕様

カラム恒温相 室温〜 80℃
検出器 UV(紫外吸光光度検出器)、RI(示差屈折率検出器)、PAD(多波長検出器)、
ELSD(蒸発型光散乱検出器)

4. 試料の形状、サイズ

対象試料 溶液試料、有機溶媒または水に溶解する固体・液体試料
試料量 溶液試料の場合は1%溶液で500μL以上
固体・液体試料は100μg以上

5. 分析依頼時の留意点

試料に関する情報(溶解性、酸性度など)の提供をお願いします。

6. 測定データ例

各種検出器によるHPLC クロマトグラム

1. 検出器:UV (樹脂中のイソシアネート分析)
1. 検出器:UV (樹脂中のイソシアネート分析)

2. 検出器:RI
2. 検出器:RI

3. 検出器:ELSD
3. 検出器:ELSD

7. 適用例

  • 洗浄液の成分分析
  • 溶液中の微量不純物分析
  • 糖類、有機酸、界面活性剤など
  • 薬液中の添加剤定量分析

前のページに戻るこのページのトップへ