O0901
原子発光検出器付ガスクロマトグラフ(GC-AED)
1. 装置
メーカー・形式 | (GC)Agilent Technologies 6890N |
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(AED)jas(joint analytical systems) 2390AA |
2. 原理、特徴
GCにて分離された成分がAED部に導入されます。導入された成分は、マイクロ波誘導プラズマ中で原子化され、次いで原子が高エネルギーレベルへ励起されます。これが基底状態に戻るときに原子発光が起こり、この光を回折格子にて分光してフォトダイオードアレイ(PDA)により検出します。PDAによる多波長の同時検出なので複数元素を同時に検出(制限あり)でき、各ピークについての発光線を確認して、炭素など他の元素の干渉と区別することで元素を正確に判定できます。
また、調べたい元素を持つ化合物で検量線を作成し、定量が可能なため、定量目的の成分を標準試料としない場合でも定量が可能です。
装置外観
3. 性能及び性能
測定可能元素 | C、H、N、O、S、P、Cl、Br、F、I、Si、Ge、B、As、Fe、Pb、Mn、Hg、Ni、Se、Sn、V、13C、15N、D(重水素) |
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検出感度 | 1〜150pg/sec(元素および分析条件によって異なる) |
4. 測定試料
対象 | 400℃程度の加熱で気化する熱的に安定な化合物 |
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量(目安) | 10mg以上 |
5. 留意点
試料 | 熱的に不安定な化合物およびカラムに吸着される化合物は不可 |
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6. 応用分野及び適用例
応用分野 | 適用例 |
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気体や液体(溶液)試料の分析 | 特定元素を有する成分の検出・定量 |
ポリマーの分析 | 縮合系ポリマー(加水分解−誘導体化物)の組成比定量分析 |
図:各種化合物混合溶液のGC-AEDクロマトグラム
- C、N、O(N,N-Dimethylformamide)
- C、S、O(Dimethylsulfoxide)
- C、F、O(4-Fluoroanisole)
- C、Br(Bromobenzene)
- C、Cl、N(o-Chloroaniline)
- C、S、N(Tetramethylthiourea)
- C、Br、O(3,5-Dimethoxybenzyl bromide)
- C、F、S、O(4,4'-Difluorodiphenyl sulfone)
- C、Cl、S、O(4,4'-DiChlorodiphenyl sulfone)