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I329

マイクロ波試料前処理装置「Multiwave Pro」

1. 型式

アントンパール製     Multiwave Pro

2. 原理と特徴

写真:Multiwave Pro 装置外観

  1. 分解容器に試料(通常、0.1g程度)と試薬を入れ、ローターにセットします。
  2. Multiwave本体にローターをセットし、マイクロ波を照射して、高温高圧下で分解を行い、試料を水溶液化します。
  3. 加圧酸分解が必要なセラミックス試料を短時間で分解可能です(粒子径が大きなSiC等を除く)。
  4. 密閉系なので、揮散性元素の試料前処理にも適しています。
  5. 石英容器とテフロン容器の2種類の分解容器を使用することができるため、使用する試薬と分析元素によって、最適な分解容器や分解メソッドを選択し、試料前処理を行うことが可能です。

3. 主な性能、仕様

マイクロ波最大照射量 2,000W
ローター ローター8N(ハイエンド)
使用温度 300℃(石英容器)、260℃(テフロン容器)
使用圧力 80bar(石英容器)、60bar(テフロン容器)
温度管理 赤外線センサーで各容器の温度を測定
圧力管理 液圧検出器で各容器の圧力を測定

4. 応用分野

ICP-AES、原子吸光分析法のための試料前処理

  1. セラミックス、複合金属等の難分解性試料の前処理
  2. 低沸点の揮発性元素のための試料前処理
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